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Like You'll Never See Me Again

2010.08.09 *Mon
皆様、こんばんは☆
拍手の再録『Like You'll Never See Me Again』です。
次、UPしようと思っているのが夏祭りのお話なので…先に七夕話UPしておきます!
SSでは初めてのアキヒカ♀。続きからどうぞ~*^^*

いつもいつも、たくさんの拍手をありがとうございます♪
これからも頑張りますので…暑さにめげず、お付き合い下さいね☆
拍手お返事は後ほど~^^;
 
 
 
 
 
 
織姫と彦星ですら年に一度は会えるんだ

せめて今夜だけは…

こんなに綺麗な夜なんだから…

今夜だけでいいから…


オレに会いに来て……


◇◇Like You'll Never See Me Again◇◇

side Hikaru♀


毎年毎年その日は雨になることが多い。
雨でなければ曇り。
場所にもよるだろうけど、まだ梅雨明けしていない東京ではしかたないだろう。

だけど、今年は朝から晴天で…オレはもしかしたらって少しは期待してたんだ。
だって結局、この日だけは雨でも…織姫と彦星は会えるんだろ?
だったら珍しく晴れたなら…天の川が美しく見えたなら…
佐為にだって会えるんじゃない?って。



「進藤、これから少し付き合ってくれないか?」

「ん?なに?碁会所か?」

「いや…それでもいいんだが…ちょっと…。」

コイツにしては煮え切らない。

「なんなんだよ~オマエ~!ま、後で打ってくれるなら…
 ちょっとくらい、いいけどさ。」

「うん、じゃあ車で来てるから…。」



どこに行くのかも分からないし、いつにもましてコイツは無口だし。
かと思えば、コイツには珍しく洋楽のPVが絶え間無く流れていて…
ソレだけがふたりの間に落ちる沈黙をごまかしてくれていた。


If I had no more time
No more time left to be here
Would you cherish what we had?
Was it everything that you were looking for?
If I couldn't feel your touch
And no longer were you with me
I'd be wishing you were here
To be everything that I'd be looking for
I don't wanna forget the present is a gift
And I don't wanna take for granted the time you may have here with me
'Cause Lord only knows another day is not really guaranteed

So every time you hold me
Hold me like this is the last time
Every time you kiss me
Kiss me like you'll never see me again
Every time you touch me
Touch me like this is the last time
Promise that you'll love me
Love me like you'll never see me again



気が付けば…頬に伝う熱い何か…。

「進藤…。」

これは…ただ単に…七夕だったから…今朝からちょっと感傷的になってただけだから…
今はもう、ひとりでも大丈夫なんだって!

アイツには気付かれないようにソレは拭ったし、気付かれたとしても…大丈夫…
言い訳はちゃんと考えたんだから…。


「進藤…?」

「え?なに?」

「…着いたよ。」

「え?どこに…?」

オレが頭上に?マークを浮かべ、オロオロしている間にアイツは助手席のドアを開けて
手を差し出している。

「オマエ、なんの真似だ?」

「暗いから…ほら!」

もう一度手を突き出してくる。
確かに暗いけど…オレこんな扱い受けたことない…。

もう、今日はいつもと違うことだらけだ…。



そこは駐車場とは名ばかりで…ポツンと一つオレンジ色の外灯があるだけ。
周りは山ばかりで鬱蒼としていた。

「お、おい、塔矢ぁ~なに?ココ?」

「いいから…。」

着いて来て、と腰が引きぎみのオレをぐいぐい引っ張って行く。
曲がりくねった小道を少し行くと…ひらけた草原に出た。


「ほら!進藤、見て!」

思わず塔矢を見ると、上を見上げていたから…そのままオレも視線をスライドさせた。


「う、わぁ~!!」

ソレは…まるで佐為の着ていたきらびやかな着物を広げてるみたいな…
星空が…どこまでも続いていた。


「ね、進藤、こっち!」
と塔矢はらしくもなく、草原に寝転んでしまった。

「おい、オマエ、スーツ汚れるぞ!オレはいつもの格好だからいいけどさ。」

「少しくらい、いいよ。キミが大口開けて見上げてるのを見てると、
 後ろにひっくり返りそうで怖い。この方が安全だろ?」

「もう!オマエなんか知らないからなっ!」
と言いつつも、塔矢の隣に大の字になる。

ひとしきり、ふたりだけの笑い声がこだましていた。


「なぁ、塔矢ぁ?アレさぁ、なんか碁盤みたいじゃねぇ?」

「あぁ、アレか?…キミ、こんな時も碁なのか?」

塔矢はクスクス笑っている。
オマエだってすぐ分かるくらい碁馬鹿じゃんかよ!と思いながら。

「アレさぁ、佐為みたいじゃねぇ?」

「sai?」

「うん、だってさぁ、半目勝負だろ?」

「あぁ…。」

「きっとさぁ、佐為と碁の神様が七夕だから~とか言って打ってんだよ。でもさ、
 アイツのことだから七夕じゃなくても毎日のように打ってんだぜ?きっと…。」

オレもアイツと毎日打ってたもんな~とか思い出したら、泣けてきた。
きっとコイツがあんなPV流すから…オレの涙腺が壊れたんだよ…。

「でも…ボクならここに打つかな?そしたら、もっと差は広がる。」

人が感傷に浸ってるのに…オマエ、マジ、碁馬鹿…。
それにナチュラルに答えるオレも相当だけど。

「え?どこ?」

「だから、ここだってば!」

「だから、ココだけだったら分かんないっつーの!」

「あ!えっと、ちょっと待って!」
と塔矢はポケットをゴソゴソしだした。

オレは何する気だと思いながらも、その佐為の碁盤に見惚れていた。



「ほら!ここ!」

「えっ!?」

その急所には今まで見たこともない碁石が…
佐為達の碁石、夜空の碁石と寸分違わぬ輝きのソレ。

「塔矢…ソレ…。」

「うん。」

塔矢がゆっくり起き上がって…オレもつられて起き上がる。

「ボクがsaiの代わりになれるなんて思ってない。
 だけど、saiに出来なかったことをボクは出来るから…。
 受け取ってくれないか?」

塔矢の少し震える指で…オレの薬指にソレははめられた。


吸い込まれそうな夜空のような瞳をただただオレは見つめるしか出来なかった。


How many really know what love is?
No you never will
Do you know until you lose it
That it's everything that we are looking for
When I wake up in the morning
You're beside me
I'm so thankful that I found
Everything that I been looking for

I don't wanna forget the present is a gift
And I don't wanna take for granted the time you may have here with me
'Cause Lord only knows another day is not really guaranteed

So every time you hold me
Hold me like this is the last time
Every time you kiss me
Kiss me like you'll never see me again
(can you do that for me baby)
Every time you touch me
(see we don't really know)
Touch me like this is the last time
(see everyday we never know)
Promise that you'll love me
(I want you to promise me)
Love me like you'll never see me again
(like you'll never see me again)



満天の星屑達が瞬き、オレ達の上に静かに舞い降りる。


まるで、佐為に抱きしめられてるみたいだ…。



――ヒカル、よかったですね…――



Fin.
Like You'll Never See Me Again
七夕は従姉夫婦の結婚記念日。
絶対、見てないと思うけど…このお話を彼らに捧げます。


皆様の元にも優しい星屑達が舞い降りますように―。


2010/07/08
2010/08/09再UP
Par KIA fr

P.S.次ページに作中歌『Like You'll Never See Me Again』の和訳があります。
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